AirTarget: 光学透過型HMDのための直観的操作UI

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は両手を拘束せず、常に視界内の安定した位置への表示ができることから、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)における代表的なデバイスとなっている。また、同様に、両手を拘束せず、ユーザの頭部に連動して指向することから、ユーザの意図を察するセンサプラットフォームとしても適している。HMDは大別すると、ユーザの自然視界を遮断する密閉型HMDとハーフミラー等を用いてユーザの視界にオブジェクトを重畳表示する光学透過型に分けられるが、後者は、日常生活の様々な局面における絶え間ない情報支援を可能とする。

しかし、HMDの可搬性やハンズフリーなどの長所は既存のキーボード、タッチパネルなどの従来インタフェイスでは損なわれてしまうため、どのような場所でも、より直観的にユーザの意思を伝える入力手段を確立する必要がある。

本研究では、計算力の一部を用いてユーザの意図を察し、あらゆる環境・状況のユーザにとって使いやすいコンピュータを目標とし、光学透過型HMDを用いた直観的な作業支援インタフェイスを開発している。

現在聴覚障害者の作業支援のために音を識別してアイコン表示するシステムを提案した。また、素早い文字入力を可能とするインタフェーズの検討を行っている。

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  • 入江 英嗣, 森田 光貴, 岩崎 央, 千竃 航平, 放地 宏佳, 小木 真人, 樫原 裕大, 芝 星帆, 眞島 一貴, 吉永 努: 「AirTarget: 光学シースルー方式HMDとマーカレス画像認識による高可搬性実世界志向インターフェース」, 情報処理学会論文誌, Vol. 55, No.4(採録済), Apr. 2014.
  • 入江 英嗣, 放地 宏佳, 小木 真人, 樫原 裕大, 芝 星帆, 眞島 一貴:「AirTarget: 光学シースルー方式HMDとマーカレス画像認識による高可搬性実世界志向インターフェース」, マルチメディア, 分散, 協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム, pp.1295-1304, Jul. 2012.(DICOMO2012優秀プレゼンテーション賞,DICOMO2012優秀論文賞)
  • 産学連携向け資料:光学シースルー方式HMDとマーカレス画像認識による 高可搬性実世界志向インタフェース

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